私がケアンズで選んだ、人生の節目に寄り添う仕事
1. はじめに:ケアンズでフリーランスとして生きる
私はフリーランスのウェディングプランナーとして、オーストラリアのケアンズで活動しています。
フリーランスになってから、信頼してご依頼いただけるカップルに恵まれていることに、心から感謝しています。カップルの人生の大切な節目である結婚。その時間を、ケアンズという最高のロケーションで過ごしていただけるよう、心を込めてお手伝いさせていただいています。

2. 隠していたもう一つの仕事「散骨」
そんな私ですが、実は皆さんにずっと隠していたことがあります。
それは、ウェディングプランナーとは正反対のように見えるもうひとつの仕事。「散骨(さんこつ)」のプロデュースです。
散骨のホームページのリンク https://earthlyrestcairns.com/
人によっては、なんだか縁起が悪いとか、マイナスな印象を持たれてしまうのではないかと怖くて、私はこの仕事を名前も肩書も伏せて、ひっそりと続けてきました。人からのイメージを気にし、ウェディングのイメージを悪くしたくなかったのです。
3. 共感力の強さゆえの葛藤
私は共感力がとても強く、人の気持ちに深く入り込んでしまう性格です。
ウェディングやフォトウェディングでは、笑顔と幸せに包まれ、心から幸せな気持ちになります。 しかし、散骨のお仕事となると、自然と涙があふれ、家族の方々と一緒に泣いてしまうことも。家に帰ってからも涙が止まらなくなる日もありました。
「私には向いていないのではないか」と何度も感じ、散骨ビジネスをやめようと思ったこともあります。
4. それでも続けている理由
それでも、たとえ年に数件でも、ケアンズで散骨をしたいというご希望を持ってくださる方がいる限り、何か自分にできることがあるのではないか。
その気持ちがずっと心の中にあり、細々と活動を続けてきました。

5. ウェディングも散骨も「魂のセレモニー」
ウェディングも散骨も、ただのサービス提供ではありません。
人生の意味、家族とのつながり、記憶、感謝…それらすべてが交差する“魂のセレモニー”です。
ご依頼頂ける方がいる限り、私はそのひとつひとつの時間を、丁寧に、大切に見届けていきたいと思っています。
6. 多様性に寄り添う「意味ある挙式」を目指して
私の元には、さまざまな背景を持つカップルからご相談をいただきます。
夫婦別姓を望むカップル、国際結婚の手続きを進める方、再婚という新たな人生を歩む二人、そしてLGBTQのカップルなど、従来の“型にはまった結婚式”では伝えきれない想いや事情を持つ方々です。
オーストラリアには「違いを認め、尊重し合う文化」が根付いています。だからこそ、ここケアンズでの挙式には、国や制度の壁を越えて「自分たちらしいカタチ」で結婚を祝いたいという方が集まってきます。
私はそんな多様な価値観に寄り添いながら、「意味ある挙式」をプロデュースしていきたいと心から思っています。それは、豪華である必要はありません。ただ、ふたりが「このカタチでよかった」と心から思えるような式。
家族や社会との関係性も含め、しっかりと“今の自分たち”を表現できる場所と時間を私の大好きなオーストラリア、ケアンズでつくりたい。ただただその想いです。
7. 新しい肩書「ライフプロデューサー」へ
今すぐにではありませんが、徐々に自分の肩書を「ライフプロデューサー」と名乗っていきたいと考えています。
ライフプロデューサーとは、「人生の節目を自由に祝うことをコーディネートする人」。
- “祝福する”人(セレモニー・ストーリー・感情)
- “つなぐ”人(日本と海外/制度と感情/理想と現実)
- “伝える”人(発信者・共感者・教える立場)
として、人の人生にもっと深く関わる存在を目指します。

8. 今後の方向性と想い
今後の方向性としては、次のようなことを考えています。
■ 「物語性のあるウェディング」への深化
■ 「教える・伝える」への拡張
■ 「海外×文化×個人」の架け橋としての役割
人生に正解はない。けれど、選ぶ自由がある。そんなメッセージをケアンズから発信していけたらと思っています。
9. 最後に:私は私の人生を自分でプロデュースする
今まで隠していた散骨の活動を、こうしてブログに綴ることで、公表する責任とけじめを持ち、そして何よりも「私は私でいい」という想いを込めて書きました。
どう思われるかはわかりません。でも、誰かの心に届いたなら、それだけでこの文章を書いた意味があると思っています。
“生きる意味”を、考えること。人生は永遠ではありません。 だからこそ、今をどう生きるか。どう生きたいのかを自分で決め、選び、行動していきたい。
これからも、私は私の人生を、自分でプロデュースしていきます。
皆さんの応援よろしくお願い致します。
お読みいただき、ありがとうございました。