ケアンズ在住26年の私が伝えたいこと|観光・海外ウェディングを通じて日本とケアンズをつなぐ理由

私がケアンズでできること。26年目に改めて考えた、私のミッション
最近、少し立ち止まっていました。
何か大きな問題があったわけでもないのですが、
ただ、毎日仕事をして、人と会い、予定をこなし、次のことを考える。そんな日々の中で、一度少しだけ、体も心も頭も休ませてみたいと思いました。
ここ最近お仕事が忙しかったのもあって
できるだけ頭の中を空っぽにしながら、立ち止まってました。
「私はこれから、どう生きていきたいんだろう」
「私が本当にやりたいことは何だろう」
「私の役割は何だろう」
でも、少し立ち止まってみると、その仕事の奥にある意味や、自分が本当に大切にしたいことが見えてくることがあります。
今回、改めて気づいたのは、私がこれからも大切にしていきたいことでした。
それは、
「日本とケアンズをつなぐ人でありたい」
ということです。

ケアンズ在住26年。観光とウェディングに携わってきた理由
私がケアンズに来て、今年で26年になります。
振り返ってみると、人生の半分以上をオーストラリア、そしてこのケアンズで過ごしてきたことになります。
ケアンズに来た頃から関わってきたのは、観光の仕事でした。
日本から来られるお客様をご案内したり、通訳をしたり、日本のお客様と現地の方との間に入ったり。そうした仕事を通じて、ケアンズの魅力やオーストラリアの文化を日本の方に伝えてきました。
その後、ご縁がつながり、海外ウェディングの仕事にも携わるようになりました。
大手ウェディング会社での勤務と、その後のフリーランスとしての活動を含めると、ウェディング業界にも約15年関わっています。
気がつけば、
- ケアンズ在住26年
- ケアンズ観光業26年
- 海外ウェディング業界約15年
という時間を積み重ねてきました。
26年間この街で暮らし、仕事をし、さまざまな人に出会い、ケアンズの変化を見てきた経験は、今の私にとって大切な財産になっています。
ケアンズという場所を知っていること。
日本人として日本の文化や感覚を知りながら、オーストラリアで長く生活してきたこと。
ケアンズ観光の仕事を知っていること。
そして、海外ウェディングやプロポーズ、フォトウェディングなど、人生の大切な節目に長く携わってきたこと。
これらの経験があるからこそ、今の私にできることがあるのだと思っています。
ケアンズ旅行や海外ウェディングは、お客様にとって一度きりの時間
私にとって日常であるケアンズも、日本から来てくださる方にとっては、特別な場所です。
「海外旅行は初めてです」
という方もいらっしゃいます。
初めてのオーストラリア。
初めてのケアンズ。
ずっと楽しみにしていたハネムーン。
家族で計画した大切な旅行。
一生に一度の海外ウェディング。
大切な人へのプロポーズ。
結婚記念日。
家族との記念撮影。
私にとっては何度も携わってきた仕事でも、お客様にとって、その日、その瞬間は一度しかありません。
その日のために何ヶ月も前から計画を立て、お金を準備し、休暇を取り、飛行機に乗って、遠い日本からケアンズまで来てくださいます。
そう考えると、これは単なる「仕事」ではないと感じます。
お客様の人生における大切な時間の一部をお預かりしている。
最近、改めてその責任を感じるようになりました。
だからこそ、ケアンズ旅行、海外ウェディング、プロポーズ、フォトウェディング、家族の記念撮影のどの場面でも、お客様が安心してその時間を楽しめるようにしたいと思っています。
私が大好きなケアンズを、好きになって帰ってほしい
私はケアンズが大好きです。
26年間暮らしてきたからこそ、良いところだけでなく、不便なところや、変わってきたところも知っています。
それでも、私はこの街が好きです。
海があり、山があり、世界遺産のグレートバリアリーフと熱帯雨林がある。
人との距離が近く、ケアンズ人はみんな温かく、優しくてどこかのんびりとしている。
都会のような華やかさとは違いますが、ケアンズにはケアンズにしかない空気があります。
だから、日本から来てくださった方にも、
「ケアンズに来てよかった」
と思って帰っていただきたいのです。
海外ウェディングなら、
「ケアンズで結婚式をしてよかった」
プロポーズなら、
「ケアンズでプロポーズをしてよかった」
旅行なら、
「またケアンズに戻ってきたい」
そんなふうに感じていただけたら、それ以上に嬉しいことはありません。
もしかすると、それが私の仕事の一番根っこにある思いなのだと思います。
日本とケアンズの文化や気持ちをつなぐ架け橋でありたい
「架け橋」という言葉は、少し綺麗すぎるようにも、大げさなようにも聞こえます。
でも、26年間を振り返ると、やはりこの言葉が一番しっくりきます。
私は、オーストラリア人になりたいわけでも、日本を離れたいわけでもありません。
最近オーストラリア在住のビザを更新する値段が以前の3倍になり、私の周りはオーストラリアの市民権を取っている人も増えてきました。市民権を取ればビザにかかる費用は必要なくなります。ただし、日本のパスポートを保有することができなくなります。
私は日本人としての感覚を持ちながら、オーストラリアで26年間生活してきました。
だからこそ、分かることがあります。日本のパスポートを手放すことができません。
日本人としての感覚や価値観を一生持ち続けたい。
日本では当たり前でも、オーストラリアでは当たり前ではないこと。
反対に、オーストラリアでは普通でも、日本のお客様には説明が必要なこと。
私は、その間に立ち、お客様ができるだけ安心してケアンズで過ごせるようにサポートしてきました。
現地の人たちの良さを日本の方に伝える。
日本のお客様の気持ちを現地の人たちに伝える。
文化や言葉の違いによる不安を減らし、双方が気持ちよく過ごせるようにする。
そして最後に、みんなが笑顔になってくれたら嬉しい。
それが、私がこれまで自然に続けてきたことでした。
だからこれからも、
日本とケアンズをつなぐ存在でいること。
これを自分の大切なミッションの一つとして、続けていきたいと思っています。
大きくすることだけが成功ではない
仕事をしていると、
もっと売上を上げなければ。
もっと多くのお客様に来ていただかなければ。
もっと広告を出さなければ。
もっとSNSを伸ばさなければ。
もっと事業を大きくしなければ。
そんなことを考えることがあります。
もちろん、ビジネスとして成長することも大切です。
でも、今回少し立ち止まって考えてみて、改めて気づいたことがあります。
私は、大きな広告を出して事業を広げてきたわけではありません。
派手なことをしてきたわけでもありません。
一つひとつ。
一組一組。
目の前にいるお客様に、自分のできることを丁寧に提供する。
その積み重ねを続けてきただけです。
そして、私の考え方やサービスに共感してくださった方が、私を見つけてくださる。
「玲子さんにお願いしたい」
そう言ってくださる。
これは決して当たり前のことではありません。
世界中にたくさんの選択肢がある中で、私を見つけ、連絡をくださり、大切な一日を任せてくださる。
本当にありがたいことです。
だからこれからも、ただ事業を大きくすることだけを目標にするのではなく、
「誰のために、何のために、この仕事をしているのか」
という問いを忘れないようにしたいと思っています。
ケアンズ観光とウェディングの経験を次の世代へ
これからの私が取り組みたいことが、もう一つあります。
それは、これまで自分が経験してきたことを、少しずつ次の世代に渡していくことです。
26年間の観光の仕事。
約15年間のウェディングの仕事。
楽しかったことだけではありません。
失敗もしました。
思うようにいかなかったこともあります。
文化の違いに戸惑ったこともあります。
お客様への対応、現地の業者さんとのコミュニケーション、トラブルへの対応など、マニュアルだけでは学べないこともたくさん経験してきました。
そうした経験を、自分だけのものとして終わらせるのではなく、これからこの業界で頑張りたい人たちに少しずつ伝えていけたらと思っています。
海外で仕事をしてみたい人。
ケアンズで観光やウェディングに関わりたい人。
海外ウェディングの仕事に興味がある人。
自分の力で新しいことに挑戦したい人。
そんな方たちに、
「私はこんな経験をしてきたよ」
「こういう方法もあるよ」
「こういう失敗もしたよ」
と、実際の経験を伝えていきたいのです。
私が一方的に教えるというよりも、これまでの経験を共有する。
そして、その人たちが私とは違う方法で、新しいケアンズの観光やウェディングを作っていってくれたら素敵だと思います。
それも、これからの私の役割の一つなのかもしれません。
若い頃は、「ミッション」について考えたことはありませんでした。
目の前のことに一生懸命取り組み、仕事をし、家族を育て、気づけば26年が経っていました。
でも、人生の半分以上をこの場所で過ごした今だからこそ、
「これから何をするか」だけではなく、
「どういう人として生きていきたいか」
を考えるようになったのだと思います。
何を持っているか。
どれだけ仕事をしているか。
どれだけ売上があるか。
どれだけ人から評価されているか。
もちろん、それらも大切です。
でも、それだけではありません。
自分がどんな気持ちで人と関わったのか。
誰かの大切な時間に、どんな形で関われたのか。
自分がいたことで、その人の人生の一日に少しでも良い思い出を残せたのか。
私はこれから、そんなことを大切にして生きていきたいと思っています。
私のミッションは、ものすごく壮大なものではないのかもしれません。
日本とケアンズの間に立ち、人と人をつなぐこと。
日本から来てくださった方に、私の大好きなケアンズを好きになってもらうこと。
海外ウェディングやプロポーズなど、人生の大切な瞬間を安心して過ごしていただけるよう、自分の経験を役立てること。
そして、これまで学んできたことを、これから挑戦する人たちへ少しずつ渡していくこと。
それでいいのだと思っています。
これから先、私自身も変わっていくでしょうし、仕事の形も変わっていくと思います。
AIというテクノロジーが大きく世の中を変える時代と言われています。
でも、どれだけ方法や環境が変わっても、この根っこの部分だけは変わらずにいたいと思っています。

人と人をつなぐこと。
日本とケアンズをつなぐこと。
そして、誰かの人生の大切な一日に、ほんの少しでも幸せを増やすこと。
それが、26年間この街で暮らし、観光やウェディングの仕事を続けてきた私が、今改めて見つけた自分のミッションです。
少し立ち止まり、頭の中を空っぽにして、自分のこれまでとこれからを考えた結論です。
この気持ちを忘れないために、ここブログに残しておこうと思います。
私にできることを、私らしく、一つひとつ。
ケアンズ旅行、海外ウェディング、プロポーズ、フォトウェディング、家族の記念撮影など、この場所で出会える人たちとのご縁を大切にしながら、これからも歩いていきたいと思います。