ケアンズから一番近い海外パプアニューギニア 実際に行って感じたこと - 海外挙式・フォトウエディングならケアンズ・ウエディング

ケアンズから一番近い海外パプアニューギニア 実際に行って感じたこと 

今回、私はパプアニューギニアに行ってきました。

ケアンズに長く住んでいると、海外旅行といえば日本だったり、バリだったり、シンガポールだったり、いろいろな場所を思い浮かべます。でも実は、ケアンズから一番近い海外はパプアニューギニアです。

ケアンズからブリスベンまで飛行機で約2時間。
ゴールドコーストへ行く時もだいたいそれくらいの時間がかかります。

ところが、パプアニューギニアは約1時間半。
今回の私のフライトはとてもスムーズで、なんと1時間15分ほどで到着しました。

1時間15分といえば、ケアンズからポートダグラスまで車で行くのとほとんど同じ時間です。

ポートダグラスには、セントメアリーズ・バイ・ザ・シーという有名なチャペルがあります。私もウェディングのお仕事でよく行く場所です。

そのポートダグラスへ行くのと同じくらいの時間で
別の国に到着してしまう。

その距離の近さに、まずとても不思議な感覚を覚えました。

私が今回訪れたのは、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーという場所です。


パプアニューギニアに興味を持った理由

実は、日本に住んでいた頃の私は、パプアニューギニアについてほとんど知りませんでした。

オーストラリアに移住してから、第二次世界大戦の歴史を知る機会があり、日本軍が戦った場所の一つがパプアニューギニアであることを知りました。

もしオーストラリアに住んでいなかったら、きっとその歴史を深く考えることもなかったと思います。

そんな中で、私がこの国に興味を持つきっかけになった出来事がありました。

祖母が亡くなったときのことです。

祖母の家には印象的な飾りがありました。
それは「バード・オブ・パラダイス」、いわゆる極楽鳥の剥製でした。

とても立派な鳥の飾りです。

家の中の物はほとんど処分することになったのですが、その鳥を見た私の夫がこう言いました。

「これはパプアニューギニアの鳥だと思う。
もしかしたら戦争の時代に何か関係があるものかもしれない」

調べていくうちに、その鳥はやはりパプアニューギニアに関係するものだということがわかり、処分するにはもったいないし、貴重なものな気がするからと、ケアンズの我が家へ持って帰ることになりました。

祖母がどういう経緯でその鳥を持っていたのかは、わかりません。

でも、祖母の家にあったその鳥が、今ケアンズにあり、そして私がパプアニューギニアを訪れている。

↓日本の祖母の家にあったバードオブパラダイス

パプアニューギニアでみた生きているバードオブパラダイス

どこか不思議なご縁を感じました。

おじさんが、バードオブパラダイスの羽をいろいろ見せてくれました。


もう一つの理由 ― ビジネスの可能性

もう一つの理由は、ビジネスです。

夫の知り合いには、パプアニューギニアでビジネスをしている人が何人もいます。しかも、その中にはミリオネア、ビリオネア、かなり大きなビジネスをして成功している人たちもいます。

昔からよく言われていました。

「パプアニューギニアには、まだまだビジネスチャンスがある」

ただ、私の子どもが小さい頃は、安全面もあり、この国に関わることは現実的ではありませんでした。

でも今は、子どもたちも高校を卒業し、それぞれの人生を歩き始めています。

だからこそ、
「実際にどんな国なのか、自分の目で見てみたい」
そう思って今回訪れることにしました。


想像以上だったセキュリティ

事前に、治安があまり良くないという話は聞いていました。

でも、実際に現地に行ってみて驚いたのは、セキュリティの厳しさでした。

夫の知り合いや現地で生活している人たちは、ほとんどが銃を持っています。

どこの入り口にも常にセキュリティが2人、3人と立っていますし、レストランにも必ずセキュリティーがいます。

そんな光景が当たり前のようにあります。

空港に入れる車も決まっています。
空港に入るためには、特別な許可ステッカーが必要です。

そのため、空港には普通のタクシーが並んでいるわけではありません。
必ず迎えの車を手配しておく必要があります。

「空港に着いてタクシーに乗る」

そんな感覚ではないのです。

その一方で、決められた車しか入れないため、空港周辺は意外と整然としていて、無秩序な呼び込みなどはありませんでした。

安全というよりは、
厳しく管理された環境の中で守られている
そんな印象でした。

そんな中で、現地で出会った中国人の女性投資家の方が、とても印象的な体験談をシェアしてくれました。


私が出会った中国人投資家のポートモレスビーでの恐怖体験

彼女はポートモレスビーに来てまだ1年ほどでした。

とてもエネルギッシュで素敵な女性で、今は チャイナタウンの開発プロジェクトにも関わっている投資家の方でした。

ポートモレスビーの街を新しく発展させようとしている、まさに街の未来を作るような仕事をしている方です。

そんな彼女が、ポートモレスビーに来てすぐの頃の話をしてくれました。

ある日、中国領事館で手続きをする必要があり、中国人の友人に車で連れて行ってもらうことになったそうです。

Googleマップを見ながら車を走らせていたのですが、途中で少し道を間違えてしまったそうです。

そして気づいた時には、知らないビレッジ(村)の中に入り込んでしまっていました。

「あ、道を間違えた」

そう思った瞬間のことだったそうです。

二人組の男が、銃を持って車に近づいてきたそうです。

その瞬間、ただ事ではないと感じたそうです。

ドライバーの友人はすぐに車を加速させ、必死に逃げようとしました。

でも逃げようとした先の道路には、大きな石が置かれていて、道が塞がれていたそうです。

車を止めるために仕掛けられていた石があるということです。

その時の恐怖は、今でも忘れられないと話していました。

なんとか必死に車を動かし、その場から逃げることができたそうですが、その経験以来、彼女はこう決めたそうです。

「私はもう、自分がよく知っている道しか通らない。」

知らない道、知らない場所には行かない。


この話を聞いたとき、私は改めて思いました。

ここは、私たちが普段生活している場所とはまったく違う環境なのだと。

もちろんすべてが危険なわけではありません。

でも、どこへ行くのか、誰と行くのか、どんな道を通るのか。

それを常に意識しながら生活している人たちがいるということを、強く感じました。

現地の人たちは、無差別に人を殺したいわけではありません。お金をもっていそうな外国人から少しでも金目のあるものを盗みたいから、脅すために銃を見せてきたりするのです。生きるすべで使う銃なんです。


フィッシュマーケットへ

今回、どうしても行ってみたかった場所がありました。

フィッシュマーケットです。

でもそこへ行くのも、普通の観光とは全く違います。

銃を持ったドライバーと一緒に行き、さらに現地の若い青年2人にチップを渡して、一緒に歩いてもらいました。

何かあった時に守ってくれるためです。

その状況に少し緊張しながら、マーケットの中を歩きました。

魚の匂い、活気のある声、並ぶ魚たち。

とてもローカルな雰囲気で、楽しかったです。


驚くほど美しい自然

そんな緊張感のある街の雰囲気とは対照的に、自然は本当に美しかったです。

海は驚くほど透明で、
島に行くと、人も少なく、とても静かな時間が流れていました。

観光客で溢れているわけでもなく、
自然のままの美しさがそこにあります。

この自然の豊かさは、本当に素晴らしいと思いました。


強烈に感じた「貧富の差」

今回の旅で、私が一番強く感じたのは貧富の差です。

フィジーやバリ、中国、香港、スリランカと去年訪れ、どこの国も貧富の差を感じましたが、パプアニューギニアはそれ以上でした。

外国から来てビジネスで成功している人たちは、とても豊かな生活をしています。

中国人、マレーシア人、シンガポール人、オーストラリア人など、多くの外国人がビジネスをしていたり大企業に働いていたりしてます。

一方で、ローカルの人たちの中には仕事がなく、生活がとても厳しそうな人たちも多くいます。

失業保険のような制度もほとんどありません。

家がない人もたくさんいます。

今日どうやって生きるのか、
それがすべての人もいます。

そんな現実を目の前で見て、私は何度も考えました。

努力すれば成功できる、努力すれば報われる。という言葉はよく聞きます。

ただ、努力の仕方もわからなければ、努力もできない環境にいる人たちがたくさんいます。

だからこそ、努力できる環境にいること自体が、すでに大きな恵みなのかもしれない。

そう感じました。

努力しても報われないと思った体験談として、ピーナッツを売る少年と貝殻のアクセサリーを売る女の人の話を書きたいと思います。

ピーナッツを売る少年

一人の男の子がいました。

両手にピーナッツを持って、私たちの車の横をずっと歩いていました。

車が少し進むと、その子は走って追いかけてきます。

また車がゆっくりになると、横に並んで歩いてくる。

それを何度も繰り返していました。

車を叩いたり、無理に売りつけてくるわけではありません。

ただ静かに、ピーナッツを持って歩いていました。

私の車はスモークガラスだったので、外から私が乗っているかどうかは見えなかったと思います。

でも私は車の中から、その男の子をずっと見ていました。

結局、その子からピーナッツを買いました。

おやつに食べようと思って。

お金を渡した瞬間、その子は少し驚いたような顔をしました。

その表情が、今でもとても印象に残っています。

貝殻のアクセサリーを売る女性たち

今回、海にも少し行く機会がありました。

パプアニューギニアの海は本当に美しく、
人もほとんどいない静かなビーチが広がっています。

観光地のように人がたくさんいるわけでもなく、
とても穏やかな時間が流れていました。

そんなビーチで、女性たちがアクセサリーを売っていました。

貝殻で作ったネックレスやブレスレットです。

どれも手作りで、とても可愛く、素敵なアクセサリーでした。

でも、その値段は驚くほど安いのです。

ビーチには観光客もほとんどいません。

そのアクセサリーが一つ売れて、
いったいどれくらいの収入になるのだろう。

これでいくらの食事が買えるのだろう。

どう考えても、
家族を養えるような収入にはならないのではないかと。

もちろん彼女たちは一生懸命です。

貝殻を拾い、アクセサリーを作り、
ビーチでそれを売る。

それは立派な努力だと思います。

でも、その努力が必ずしも結果に結びつく環境ではないのかもしれない。

そう感じました。

手段がない。
すべがない。

だから、今できることを必死にやっている。

でも、その必死にやっていることが、
なかなか生活を変える結果にはつながらない。

頑張っても報われない人も、オーストラリアや日本にもいると思います。

でもそれらの先進国では、
別の仕事を探すことができたり、
別の道を選ぶことができたり、
まだ他の選択肢があることが多いと思います。

でもここでは、
その「他の選択肢」がほとんどないように感じました。

だからこそ、
今できることを、ただ必死にやるしかない。

その姿を見ていて、
胸が少し苦しくなるような気持ちになりました。

そして同時に、
自分が今いる環境についても、
改めて考えさせられました。


生きるということ

教育があり、仕事があり、挑戦する機会がある。

それが当たり前ではない場所も、この世界にはあります。

今回の旅では、ビジネスをしている人、銀行関係の人、不動産関係の人など、いろいろな人と会いました。

投資物件も少し見ました。

いろんな環境や人に触れるたびに感じた

富と貧しさ。

その二つが、すぐ隣に存在している。

そんな国でした。


来年の選挙

現地の人たちから聞いた話では、
2027年には選挙があります。

その期間はさらに治安が悪くなるそうです。

政治家になることで、
富と権力を手にすることができるからです。

そのため、
候補者同士の争いも激しくなるそうです。

生きるために、富を得るために、生活を変えるために、政治家になる夢を求めて、競争相手がいたら殺してしまうくらい命がかかっているらしい。。

現地の人たちは口を揃えて言いました。

「選挙の時期には絶対に来ないほうがいい」

最後に

パプアニューギニアは、決して気軽に観光できる国ではないと思います。(あくまで私個人的な意見です)

ふらっと街を歩くような場所ではありません。(私の訪れたポートモスビーは)

でも同時に、
とても魅力のある国でもあります。

美しい自然。
大きな可能性。
そして、人が生きるということを強く感じる場所。

ケアンズからたった1時間半。

そんな近さの中に、
これほど違う世界があることに驚きました。

この旅は、
「楽しかった」だけでは終わらない旅でした。

むしろ帰ってきてからの方が、いろいろなことを考えています。

生きること。
働くこと。
豊かさとは何か。

パプアニューギニアは、
そんな問いを私に残してくれた国でした。

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