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オーストラリアでの高校卒業パーティーで思う、子育てにおける「いい子」の定義

先日、子供の高校のフォーマル(卒業パーティー)がありました。

次男がいよいよ今年卒業するにあたり、もう子育てが終了してしまうような気持ちにもなります。

そんな中、有難い事に周りの方に「いい子に育ったね」「子育て成功ですね」と言って頂ける事があります。

とても嬉しい気持ちになる反面、心のどこかでふと

「いい子って、なんだろう?」 「子育て成功って、誰の基準?」

今日は、“いい子”の定義や“子育ての成功”について、考えてみたいと思います。

「いい子」って誰にとってのいい子?

「いい子」という言葉には、なんだかとっても幅広い意味が含まれている気がします。

そして、それは話す人の価値観や背景によって大きく違ってくるのではないでしょうか?

たとえば、

  • 親から見た「いい子」
  • 学校や先生から見た「いい子」
  • 社会的に“求められる”「いい子」

この3つだけでも、それぞれ微妙に違うような気がします。

一般的によく言われる「いい子」は、たとえばこんなイメージじゃないでしょうか?

  • あいさつができる
  • 親や先生の言うことをよく聞く
  • まじめに勉強する
  • 礼儀正しい
  • 集団のルールを守れる
  • 友達と仲良くできる

どれも素晴らしいことのように見えますし、確かに社会生活を送る上では大切なスキルです。

でも、一歩踏み込んで考えてみると、こうした“いい子”像は「大人から見て扱いやすい子」「周囲の期待に応える子」であることが多い気がします。

“周囲が求めるいい子”であるかどうかを基準にしてしまっていることが少なくない気がします。

私も、子育て中、色々と悩みました。

あの子はなんていい子なんだろう!うちの子はあの子のようになれないのだろうか?っと人のお子様と自分の子供を比べてみたりすることも振り返れば、多々あった気がします。

本当の意味での「いい子」って?

では、“本質的な意味でのいい子”とは、どういう子なのでしょうか。

私の勝手な定義です(笑)

  • 自分の感情を自分で認識し、表現できる子
  • 他人の気持ちや違う価値観を受け入れられる柔軟さを持っている子
  • 失敗しても、また立ち上がろうとする子
  • 自分の人生を、自分なりに考えて歩もうとする子
  • 人に優しさを向けられる子

このような力は、テストの点数や行儀の良さよりも、ずっと長い目で見たときに、その子の人生にとって大きな意味を持つように思います。

っていうか、今私が、生きる上で気を付けている事、また意識している事なんですよね。子供だけでなく、大人も、こういう「いい子、いい人」であるために、日々切磋琢磨しているように思います。

たとえ小さな頃に「聞き分けのない子」「ちょっと変わってるね」と言われたとしても、(うちの長男(笑))その子が大人になって、自分の心と向き合い、他人と関わり、自分らしい生き方を選べるようになっていれば、それは“いい子に育った”と言えるのではないでしょうか?

そして、そのタイミングは人それぞれだったりしますよね。

子育ての「成功」とは?

では、「子育て成功ですね」という言葉の裏にある、「子育ての成功」とは何なのでしょうか。

まず大前提として、

▶ 子育てに“完璧な正解”はありません。

100人いれば100通りの親子関係があり、100通りの育ち方があります。

でもあえて“成功”という言葉を使うとすれば、それは短期的な成果ではなく、長期的な視点でとらえることが大切だと思います。

一時的に優等生に見える子よりも、

  • 自分で人生を選び取れる子
  • 挫折しても自分で立ち上がる力を持てる子
  • 他者を大切にしながら、自分も大切にできる子

そんな子に育っていたら、それは親にとっても「よかった」と心から思える瞬間なのかもしれません。

親ができることは「環境を整えること」

つい、「子どもをどう育てるか」と考えてしまいますが、実は親ができるのは「育てる」ことというより、「育つ土壌を整えること」なのかもしれません。

植物で例えるなら、

  • 子ども=種
  • 親=土を耕す人

土を豊かにし、水を与え、日差しを調整するのは親の役割。でも、どんな芽が出るか、どんな花を咲かせるかは、子ども自身が決めていくもの。

我が家にも息子が2人いますが、長男と次男は真逆な性格ですし、真逆な生き方をしているように思います。同じ親から生まれて、同じ環境で育てているのに、それぞれが持っている種が違うんですよね、きっと。

それでも、子どもが安心して失敗できる環境、心の逃げ場、自分を肯定できる土壌があれば、どんな子でも自分らしく育っていくはずです。っと信じてます。

義理ママに手を差し伸ばして、一緒にゆっくり歩く長男と次男↓


最後に

「いい子に育ったね」と言われたとき、もちろんとても嬉しいですし、素直に喜びます。

子供はひとりの人間として、親とは違う道を選び、親とは違う考えで生きていくでしょう。

実際、うちの息子も私と考え方も違いますし、兄弟同士も全く違います。

「子育て成功」という言葉のプレッシャーにとらわれすぎず、完璧でなくても、愛を持って接すれば、

もうそれだけで十分“いい子に育っている”のかもしれません。

今日も子育てに向き合っているすべての親御さんへ。 小さな一歩も、大きな意味があります。

子育てをしているママ、パパ。頑張りすぎず、子育て頑張りましょう。そして今しかない時間を楽しみましょう。

お読み頂きありがとうございました。

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