講習会⑤ウエディングテーマを決める【ウエディングプランナーになりたい人必見】
ウエディングテーマ決めの基本
「テーマ決め」はシンプルであっても、複雑なものであってもよく、決まりがあるものではありません。
一部のカップルはシンプルでクラシックな結婚式を望み、また別なカップルはゲストを遠くの不思議の国にお連れしたいというテーマを考えるかもしれません。
多くのカップルがテーマのアイデアを思い付きますが、それを実践する方法がわかりません。 その為、ウエディングプランナーとしてアイデアをカタチにするお手伝いをします。
結婚式のテーマは伝統的なものかもしれません。 又はヴィンテージのテーマ、ハリーポッターのテーマ、またはお茶会のテーマかもしれません。 少しの創造性があれば、多くのものをテーマとして作り上げる事ができます。
テーマの選び方
多くのカップルにとって、テーマの選択は最も難しい部分です。
一部のカップルは、今年のトレンドをテーマに選びます。 ヴィンテージが結婚式のテーマに人気の年もありました。 ただし、これらのトレンドは常に変化します。
カップルがテーマを選択するのに苦労している場合は、共通の関心事について考えるように助言します。 カップルがより個人的(パーソナル)なテーマを見つけることができたとき、テーマに沿った結婚式をより特別なものにし、楽しむ事が出来るでしょう。
これらの個人的なテーマには、お気に入りの本、テレビ、映画、思い出などの要素を取り入れる事が出来ます。
テーマ決めは一部のカップルにとって難しく、ウェディングプランナーとして、好きな色や季節をお伺いしたり、これを中心にテーマを構築するように勧めることができます。
結婚式で見られる一般的なテーマの例を挙げてみました。
- 1920年代のテーマ
- 1950年代のテーマ
- 1970年代のテーマ
- ゲームのテーマ
- シェイクスピアのテーマ
- 花のテーマ
- 素朴なテーマ
- 海辺のテーマ
- アットホームなテーマ
- 家族のテーマ
ウエディングテーマをコンセプトに変えていく
上記のすべてのテーマは、結婚式のテーマを見つけるのに役立つ参考例です。 テーマがあることで、まとまりのあるスタイルに挙式とパーティーを計画する事が出来るようになります。そして、ウエディングプランナーとして、このようなテーマをコンセプトに変えていく必要があるのです。 結婚式のコンセプトはテーマに似ていますが、より個人的なものです。ここでいうコンセプトとは、アイデアの下にあるビジョンです。テーマの企画を進める際、カップルとゲストの両方の気持ちや感情を考えたいと思います。
「それは素晴らしい海辺のテーマの結婚式でした」と言ってゲストに帰って頂きたくないのです。ゲストに感情的な気持ちを残してもらいたいのです。たとえば、「カップルやゲストが家族と一緒に子供として過ごしたビーチ旅行を思い出させる感情を呼び起こしたい」という感じです。。 テーマをコンセプトに変えたときのみ、テーマを個人的(パーソナル)なものにすることができます。テーマの背後にある感情とビジョンがなければいけません。
パーソナルなテーマを作る
どんなカップルも理想的な結婚式を作りたいと思っています。
中には、友人や親戚からの結婚式のプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。これは、結婚式のプロセスや、テーマの計画を困難にする可能性があります。
カップルがこのような状況に苦労している場合、あなたはカップルに穏やかに個人的に(個別に)結婚式を計画するように励ますといいかもしれません。少し家族からのプレッシャーから遠ざけて計画出来るのであれば、そのように進めていきましょう。
カップルとテーマについて話し合うために打ち合わせをスケジュールします。カップルにとって意味のあるオブジェクトや写真をいくつか打ち合わせに持ってくるようにお願いします。思い入れのオブジェクトや写真からテーマを見つけ出すことも出来るのです。
またカップルによってパーソナルな結婚式にしたくない方もいらっしゃいます。単純にスペシャルな日にしたい。非現実的な時間を味わいたいと思う方も多いです。
ですので、中にはロイヤル扱い(特別扱い)、お姫様対応をして欲しい花嫁さんもいらっしゃいます。ウエディングプランナーとして、こういった花嫁さんの想いを叶えてあげましょう。
まずはテーマを計画すること、つまりテーマを機能させることをしましょう。
テーマを機能させる
結婚式のテーマワーク(テーマを機能させる)ことは、テーマを進める上で最も難しい部分です。
テーマが機能しない理由はたくさんあります。予算オーバーのケースも多いです。会場がそれを許可しない場合もあります。また、テーマに必要なものを見つけることができない場合もあります。
あなたがテーマを進める上で、うまくいかないことがある場合があります。ただ、うまくいかない事を取り上げるのはここでは辞め、代わりに、問題の向きを変えて、問題点ではなく解決策に焦点を当てる事を取り上げます。
予算がテーマに対応していない場合は、クリエイティブになる必要があります。例えば、ビンテージのテーマでデコレーション会社に依頼するよりも、自分で中古屋に行ってイメージに合うものを買った方が安い場合もあります。
また依頼する会社によって、特別な事を依頼するとエキストラでお金をとられることもあります。ウエディングプランナーとして、沢山のネットワークを広げて、ケースバイケースで要望に合った依頼が出来るベンダー(サプライヤー)を探すようにしましょう。
テーマを決めたくないカップル
海外挙式(日本からオーストラリアに結婚式に来る方)、ロケーションウエディング(オーストラリア国内でケアンズに結婚式に来る方)に多いのが、特にテーマを決めたくないカップル。
自由に、そして海外という雰囲気、日常と違ったロケーションという開放感が欲しくて、結婚式をするので、特にテーマを決める必要がないカップルもいらっしゃいます。
カップルが結婚式にプランナーを雇い、結婚式のテーマは希望しないのを不思議に思う方もいらっしゃいますが、珍しいことではありません。
結婚式は必ずテーマが必要ではないという事を覚えておいてください。 テーマはパーティーや挙式の詳細を決めるのに役立ちますが、結婚式で必ず必要というものではありません。
テーマが必要としないカップルの結婚式で、ウエディングプランナーとしてしなければならないことは、カップルが自身の結婚式にしたい事をまとめてあげる事です。 これは、会場やお食事、デコレーションなどの基本的な部分です。
もしかして結婚式に近づくにつれて、イメージが固まり結婚式にも起用したい事柄が出てくるかもしれません。その場合は、結婚式のテーマを強制することなく、一緒にイメージを作り上げていくお手伝いをしてあげましょう。